その分安い(68,800円)。
Appleが新型のiPad Proと第10世代iPad(以下無印iPad)を発表しました。廉価版という位置付けである無印iPadは前モデルからデザインを刷新し、AirやProと同じベゼルレスデザインが採用されました。特に、Airと無印iPadは見た目がほぼそっくりなことから、購入を考えている方は迷うことがありそうです。しかし約25000円の価格差があるように、中身はしっかり差別化されています。
今回はそんなiPad Air(第4世代)とiPad(第10世代)を比較していきます。
Airよりちょっとデカくてちょっと重い
両機種とも同じ10.9インチの画面サイズで、シングルのアウトカメラ・指紋認証も付き、USB Type-Cであることから、基本的な構成部品はほぼ共通しています。
しかしサイズ(高さ×幅×厚さ(単位はmm))を見てみると、Airが247.6×178.5×6.1に対して、無印iPadは248.6×179.5×7となっており、1ミリ程度サイズアップしていることが分かります。これはつまり、画面サイズが同じAirと比べてベゼルが少し(0.5ミリ程度)太いことを意味します。
また、Wi-Fiモデルの重さはAirが461g、無印iPadが477gと16g重くなっています。手で持ちながら作業するにはちょっと重いのではないかと思います。筆者は第3世代iPad Pro(466g)を所有していますが、長時間手で持ちながら作業するのは厳しいと感じています。基本的にはカバー付きケースなどを購入し、立てかけて使用するといったシチュエーションが多いのではないでしょうか。
第1世代Apple Pencileのみ対応
使わない型方にとってはあまり問題にならないかもしれませんが、個人的に一番Airと差別化されていると感じる点がこれです。Apple Pencileの第1世代と第2世代では充電時の使い勝手が大きく違い、第2世代ではiPad Air/Proの側面にマグネットでくっついて無線充電できますが、第1世代Pencileについているライトニング端子をiPadに繋ぐ必要があります。何が問題かというと、今回からiPadはType-C搭載となったので、充電に変換アダプターが必要となった点です。変換アダプターも新型iPadと同時に発表されたので、それを使えばいいのですが、充電中はスマートでない見た目になりそうです。
Smart Connectorとインカメラの位置が今までにない配置に
Smart ConnectorはMagic Keybordなどと簡単に接続するための接点(3つ並んだマルポチ)ですが、無印iPadは筐体の側面に設置されています。AirやProは接点が背面に設置されており、どちらもMagic Keyboard/Smart Keyboard Folioに対応していますが、無印の方は物理的に対応していないことになります。今回の発表では無印iPadのために新しくMagic Keyboard Folioが用意されたため、純正キーボードを使いたい方は注意が必要です。
そしてインカメラはiPad史上初めて画面右横に設置されています。AirやProは画面上側に設置されているので、何気に違うポイントと言えるでしょう。インカメラ横に配置した理由は不明ですが、Appleは無印iPadを横向きに置いて使うことを前提としているのでしょうか?ただし顔認証はついておらず、電源ボタンで行う指紋認証です(これはAirと同じ)。
万能なのはAir?
今回の発表により、iPadのラインナップは、Pro/Air/無印(第10世代)/無印(第9世代)/miniのは全5種類となりました。記事で紹介した第10世代iPadはちょうど中間の価格帯となっており、色々妥協したスペックとなっています。
Apple Pencileもキーボードも使わない!でもフラットデザインが好き!という方は第10世代iPadを強くお勧めします。
逆に、今のiPadでできる機能をなるべく沢山使ってみたい!けど価格は安い方が良い!という方はAirをお勧めします。
また、最安でiPadを手に入れたい!という方は、まだ第9世代iPadが現役で発売されていますのでそちらも選択肢に入るかなと思います。
iPadの各モデルを比較したい方はこちらの公式ページをご覧ください。
(アイキャッチ:https://www.apple.com/jp/ipad-10.9/より引用)