SONYが新型ウォークマンA300/ZX707を発表 バッテリー強化・USB DAC機能・Android12を搭載 SoC性能も向上か

Walkman

本日1月11日、ソニーより新型のウォークマンが発表されました。発表されたのは、エントリーモデルのA306/A307(容量32GB/64GB)とミドルエンドのZX707の2シリーズで、発売予定日は1月27日となっています。

両機種ともバッテリー強化・Android12搭載へ

ソニー公式サイトより

両機種ともバッテリーが強化されており、エントリーモデルのA300シリーズは最長36時間と、前作のA100シリーズと比べて15時間分ほど大容量化しています。また、ZX707は最長25時間となっており、前作のZX507と比べると約5時間ほど伸びています。

さらに、両機種ともAndroid12を搭載しており、前作のAndroid9からアップデートされています。

ZX707はディスプレイが大型化

ソニー公式YouTubeチャンネルより

画面サイズはA300シリーズは前作と同じ3.6インチのHD画質(1280×720)ですが、ZX707はサイズアップし、5.0インチのHD画質となっており(前作3。6インチ)、WM1M2シリーズと同じサイズになりました。筐体自体はWM1M2シリーズよりも1周り小さいので、画面占有率が向上しています。

ついにUSB DAC機能を搭載

USB DACはウォークマンとPCをUSBケーブルで接続することで、PCから出力される音を高音質なウォークマン経由で聞くことができる、その名の通りウォークマンをDACとして使うことが可能となる機能です。

両機種とも前作ではこの機能は非搭載でしたが、新機種ではどちらも搭載に。従来は独自OSのウォークマンのみで採用されていましたが、昨年発売されたAndroid搭載のフラグシップモデルWM1Aシリーズをはじめとして、全Androidウォークマンで使用可能となりました。

このUSB DAC機能、公式にはWindowsとMACのみ対応となっていますが、AndroidやiOS端末でも使用できるという報告がネット上にあります。保障はされていませんが、スマホの高音質化をしたい方にも朗報です。

上位モデルの技術を続々採用

A300ではヘッドホン出力のフィルターとしてフラグシップモデルのWM1M2シリーズで採用されている銅メッキ処理された大型高音質抵抗の「Find Sound Register」、同じくヘッドホン出力用にZXシリーズで採用されているフィルムコンデンサーが搭載されています。これらにより伸びと透明感のあるサウンドを実現しているそう。また、バッテリーについてもZXシリーズで採用の低抵抗保護回路搭載の専用バッテリーがAシリーズで初めて搭載することで、グランドの安定感が向上し、ボーカルや楽器の透明感が増していると謳っています。

エントリーモデルとは思えないほど上位モデルの技術が詰まった機種となっています。

ZX707ではWM1M2のために設計されたFTCAP3を電源のバイパスセンサーとして採用、さらに、WM1M2シリーズの目玉でもあった大容量コンデンサーがついにZX707にも搭載され、クリアで力強い低音域を実現しているようです。加えて、ヘッドホンのバランス接続用LCフィルターとしてWM1M2と同じ8mm角の大型コイルが使用され、全周波数帯域で音の解像感を向上しているとのこと。

筐体本体の大型化に加え、WM1M2に寄せたデザインは数々の大型部品を採用した結果と言えそうです。

SoCも性能向上か

ウォークマンは搭載しているSoCが公表されていないので、ネット情報を元に紹介します。

搭載されているSoCについてです。前作のA100シリーズやZX505に搭載されていたSoCはAndroid搭載にも関わらず性能が足りていない上に電池持ちを悪化させているとして非常に不評でしたが、新型では両機種とも大幅に変更されているようです。

そもそも、Android搭載のポータブルアンプにおけるSoCの性能についてですが、性能が低すぎると当然もっさりした動作になりますが、SoCの動作周波数が高すぎるとその分ノイズが載ってしまい音質が低下します。つまり、高性能なスマホのようには動作周波数を上げられないず、性能と音質の丁度良いバランスを取る必要があります。

両機種に共通する事項として、前作のNXP社製のSoCだったものがクアルコム社製に変更となっています。

まずA300シリーズは動作周波数の範囲がA100と比較して広くなり、アイドル時でも高クロックで動作していてバッテリー消費が早かったA100と比べて、より柔軟にクロックを変動させることが可能になっているようです。このおかげで、バッテリー持続時間の大幅増につながっていると推測します。また、動作感も向上していることが報告されており、SoCの性能は大幅に向上しているみてよさそうです。

次にZX707ですが、こちらもA300同様に動作周波数の範囲が前作よりも大幅に広くなり、バッテリー持ちの改善につながっているようです。またコア数は8コアと前作の4コアから倍増しています。実際にベンチマーク結果では前作よりも大幅な性能向上を果たしており、A300と比べても1.8倍スコアが高いという報告がされています。

このように処理性能は大幅な向上が見込まれていますが、やはりオーディオ専用端末であることに変わりはないため、ゲームなどを高音質で楽しみたい場合は前項で紹介したUSB DAC機能を使用しましょう。

販売価格

Aシリーズは32GBモデルのA306が税込46,200円、64GBモデルのA307が税込57,200円。色はグレー、ブルー、ブラックの3色展開。

Zシリーズは64GBモデルのみの販売で税込104,500円。色はブラックの1色。

(アイキャッチ:ソニー公式サイトより)

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